Nゲージ車両は運転して楽しもう

鉄道模型

Nゲージ車両を購入すると、まずは飾って楽しむ方も多いのではないでしょうか。精密に作られた車両は確かに見ているだけでも楽しいものです。しかし、楽しみ方はそれだけではありません。本当の鉄道車両は動くものです。やはり、お気に入りのNゲージ車両も、動かしてこそより楽しめるものでもあるのです。動力付きの車両を持っているのであれば、ぜひ走らせてみましょう。走っている状況を見るのも楽しいですし、自分で運転してコントロールしていく楽しみも生まれます。

車両しかもっていない方の場合には、ぜひレールもそろえてみましょう。運転するためのコントローラーも必要です。初めは簡単なものでもよいでしょう。レールを組んでみて、車両を乗せて走らせます。駅などを置いて、そこで止まる形で運転していきましょう。それだけでも十分楽しめます。自分で操作して動いた時の感動は大きいものです。あれこれ手を入れたくなるものですが、まずはシンプルに動かす楽しみを味わってみましょう。

5体の鉄道模型

そこからどんどん楽しみを広げていこうと思ったら、ジオラマを作り上げてその中を走らせてみるといった形があります。自分で作ることが難しくても、鉄道模型店などでは自分で車両を持ち込みジオラマの中を走らせることができるところもあるので、そういったところを探して利用してみるのもおすすめです。コントローラーをより本格的なものにしたり、ジオラマにどんどん手を入れてより良いものにしていくことも楽しみ方の一つです。ほかの人と一緒に走らせてみると、いろいろな車両を楽しむことができるなどさらに楽しみが広がります。ぜひ鉄道模型を手に入れたら運転することを考えてみましょう。

鉄道模型のSLで蒸気や煙の演出を楽しむためにはどうするか

音と煙を楽しむ

蒸気機関車を走行させるときには、動きだけでなく「音」「煙」の要素もあれば最高です。
音に関しては天賞堂から「カンタムモデル」というものが販売をされているので、買って楽しむことはできます。しかし、SLの醍醐味である煙や蒸気となると話は別で、かなり難しく、国内で販売されている鉄道模型に蒸気や煙が出る完成品はありません。
唯一、プラレールのトーマスで煙を出すモデルがありますが、これはリアリティからかけ離れたものです。

カンタムモデル

SLの蒸気や煙は、実世界では水蒸気や煤煙によって発生します。
しかし、これだけのものを鉄道模型のシステム内に入れ込むのは不可能ですし、水を利用すると電気で稼働している他のパーツに悪影響を与えます。日本では煙を発生させるシステムはありませんが、海外ではパーツが販売されており、蒸気はできないものの煙は可能です。
ただし、注意点として大幅な改造が必要になるので、模型の技術とちょっとした電気に関する知識が必要になります。

ゾイデ発煙装置

利用する発煙装置はドイツ・メルクリン社から販売されているパーツで、ゾイデ発煙装置です。
この装置は、電気が流れ、中に入れた油が発煙するもので、ドイツで販売されている蒸気機関車に搭載されているものもあります。これを日本で販売されているHOゲージの蒸気機関車に組み込みます。組み込む際には、ボイラー部分と車体部分に分け、車体部分の前方空きスペースに発煙装置を入れていきます。
煙突の口径がそのまま合う大きさであれば問題ありませんが、煙突が小さい場合には先端部分を入るサイズまで削ってください。そして、装置全体が入るように上下を調節して固定します。次に、配線があるのでそれを集電機器に取り付けますが、極がないので駆動モーターの集電部分に一緒にハンダ付けするのがよいです。
最後に、全体のバランスが崩れてしまうので、内蔵の重りの位置を調節すれば煙を出して走行することができます。油式なので長時間煙を出すことはできませんが、リアリティのあるSLを楽しむことができます。