カラーパウダーで山肌や畑の塗装を演出する

鉄道模型とジオラマ

Nゲージを走らせるジオラマへの塗装と言えば専用の塗料を使うのが一般的ですが、立体感を持たせるならカラーパウダーが効果的と言えるでしょう。カラーパウダーはおがくずに色を付けた模型用のシーナリーの一種で、多くの模型メーカーが様々な製品を販売しています。色合いや粒の大きさに違いがあるので、複数のカラーパウダーを混ぜることでより深みのある質感を演出することが可能です。カラーパウダーは草原や畑、山肌などの緑を表現するのに適している他、森林の中に散布することで茂みが多い雑木林を表現することができます。
シーナリーの中でも安価な製品が多いので扱いやすいのが利点ですが、その一方で日焼けによる変色のおそれもあるので取り扱いには注意が必要です。

カラーパウダーを使う際はジオラマに固定する方法を工夫します。カラーパウダーは非常に軽いので、そのまま散布するだけでは少しの風で吹き飛んでしまうためです。予めカラーパウダーを散布し、その上から水に溶かした接着剤を沁み込ませるのがもっとも効率的な方法になります。
接着剤を塗布してからカラーパウダーを散布する方法もありますが、接着剤の成分で下地の色が溶けてしまうこともあるので慎重な作業が不可欠です。特に山肌など下地がむき出しになる部分は塗料が剥がれないように注意します。
森林を表現する際は樹木の置き場所を事前に決め、そこにはカラーパウダーを散布しないのが正しい方法です。

鉄道模型

下地と樹木でカラーパウダーを挟んでしまうのを避けるためですが、見えない部分にパウダーを使うのは無駄になるのも理由のひとつです。
紙粘土や石こうでは表現するのが難しい、土壌の小さな隆起もパウダーなら多めに盛り付けることで可能になります。

せっかくNゲージを走らせるのですから、レール周辺の森林は雰囲気がでるように丁寧に塗装をしましょう!